昨日は、子狸たちが不在なため、仕事帰りに池袋まで足を伸ばして、マルドゥック・スクランブルの映画見てきました。 冲方さんのSFとして名高いこの作品ですが、 感想を一言でいうともうちょっとメリハリつけて圧縮して欲しかったかなと。
公開から時間も経っているし、原作を読んでいる人も多いと思うのでネタバレありの感想を書いていきます。
原作は、漢字にカタカナルビをふった言葉を多用するノイズ感をもつ文章。 一つ一つの言葉から生じるニュアンスの断片が文章以上の情報量をつたえてくる、すでに圧縮されたファイルのようなイメージがあったですよ。
それを60分のストーリーに納めるために、パンフレットに載せてあった冲方さんの言葉を借りると 原作を丁寧にヤスリがけをし、時間をそぎ落として詰め込んだ。 その結果、おいらにとっては圧縮をかけすぎてのっぺりした印象でした。 冒頭から、全部の車にタイヤがあるようにみえるところで引っかかってしまいました。 おいらの中では、エアカーとタイヤのある車=マルドゥックシティの螺旋道路と同じく富裕層と一般層の差の象徴だっただけにね。 ちょっといただけなかったです。 あと、惜しいと思うのは、主人公のバロット(ヒナが中に入った卵を加熱したゆで卵の意味)の心の殻をもう少し丁寧に書いて欲しかったなというのと、 ウフコックとの出会いのシーンで炎にくるまれた状態でも金色の鼠を認識するシーンをもっと印象づけて欲しかったなぁと。 というかおいらは映画からは、この出会いのシーンを認識出来ませんでした(^^; そそ、法廷のバロット。同情票を集められないような可愛さだから、よさげな雰囲気だと思ったです。
だからこそ、せめて尺は1.5時間欲しかった。 逆に1時間にまとめるならば、 見る人を原作を知っている人に限定するぐらい展開のスピードをあげるよりも、 構造を変えてでもいいからそのノイズ感が欲しかったなぁ。 まぁ、画面の中にノイズ-銃の練習シーンだと体重が画面の端に説明なし映り混む-があると、もちょっと雑然としておいら好みな感じですね。
まぁ、作りは丁寧だし、絵のイメージが、カジノのシーン=心理戦闘を表すのにむいていると勝手に思っているから、続きには好期待というところですね。

むむっ、行ってしまいましたか。
おいらはどうしよう……。
帰ってきたら、ちょうど年賀状が届いていたタイミングでした。誘ってくれたのにごめんね。